前職ではどのような仕事をされていましたか？

前職では、建築の意匠設計をしていました。組織設計事務所というよりは、代表の方が居て、
その方のデザインを突き詰めていくような、所謂、アトリエ系の設計事務所でした。
建物の設計図を描くのはもちろんですが、模型やパースを多数作成して検討を重ね設計プレゼンをしていました。
また、プロポーザルにも応募したりと、建築に特化した仕事をしていました。

セット設計へ転職された理由を教えて頂けますか？

前職では、建築のデザインを突き詰めて設計していた分、周りがみれず建築全体を捉えられていない感じがありました。
また、個人で担当する業務が多く、組織で作り込んでいくのとは、若干違う感覚がありました。
また、建築設計におけるデザインに数多く触れることで、建築に関する技術と知識だけが身についていく感覚もありました。
しかし仕事を進める中で、建築は建物単体だけでなく、測量から始まり土木、ランドスケープも取り込みながら建築が出来上がり、都市計画へ昇華されるものと感じ、建築はもっと幅広いものでは無いかと考える事が増え、現在の会社に至りました。

会社での仕事の取り組みについてしてください。

多数の部署がある当社では、建築専門の事務所で経験できない設計業務を進めていると思います。
それぞれの分野毎にプロフェッショナルがいるため、建築に固執した知識だけでなく、分野毎の知見を得られ、クライアントへの説明やコスト把握、問題解決の提案、難題を予測して仕事に取り組んでいます。
プロジェクト全体をとらえた建築設計に携わっています。
また、所属する建築設計部では、規模の大きい、老人ホームなどがプロジェクトを占めているため、
数人でチームを組み設計にあたり、チーム内での打合せでは、自身にはない考えが出てきますので、それらを巻き込み、
取り入れながら業務を行い、建築の質を高めるよう努めています。